歯周病|武蔵野市・三鷹の予防中心の歯医者 誠涼会
歯周病 PERIO
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PERIO 歯周病
歯周病は、歯周病の原因となる細菌に感染することで歯肉などの歯の周囲の組織が炎症を起こす病気です。
症状が進行すると、歯の周囲の骨が炎症によって破壊されるため、歯がグラグラと揺れるようになり、最悪の場合には歯が抜けてしまいます。
歯を失う原因となる病気であるにもかかわらず、痛みなどの緊急性を感じる症状はあまり出ないため、気付かないうちに進行してしまうことも少なくありません。
また、歯周病は非常にかかりやすい病気でもあります。当院で初診の患者さんを対象に年齢別で調査を行なったところ、50代の方の約半数が歯周病にかかっていることがわかりました。歯肉炎などの初期の歯周病も含めると、その数は9割近くにもなります。
歯を守るためには、歯周病をできるだけ早い段階で治療し、再発しないように予防していくことが大切です。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病が進行すると、歯周病の原因となる細菌やその菌が産生する毒素、炎症反応性物質などが歯肉から毛細血管内に入り込み、全身のさまざまな組織に悪影響を及ぼします。
具体的には糖尿病や動脈硬化、心疾患などの全身疾患を引き起こしたり悪化させたりするほか、妊娠時には早産にも関与することがわかっています。
PROGRESS 歯周病の進行
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歯肉炎
溜まった歯垢や歯石によって歯肉に炎症が起きます。歯肉は腫れ、歯磨きの際に出血することがあります。歯周ポケットの深さは2〜3mmほどです。
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歯周炎(軽度)
炎症は歯の周囲の骨や歯根膜まで及び、組織が破壊されます。歯肉は退縮し、出血も多くなります。歯周ポケットの深さは3〜5mmほどです。
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歯周炎(中等度)
炎症によって歯の周囲の骨が通常の半分近くまで破壊され、歯がグラつくようになります。歯肉から膿が出ることもあります。歯周ポケットの深さは4〜7mmほどです。
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歯周炎(重度)
歯の周囲の骨の大部分が破壊され、歯が大きく揺れるようになります。歯周ポケットは6mm以上になり、この段階になると抜歯せざるを得ない場合もあります。
POINT 歯周病治療で大切なポイント
歯周病の原因は、細菌の塊である歯垢です。そのため、歯周病の症状を改善させるには、「プラークコントロール(歯垢の徹底的な除去)」が何より重要です。
これは、ただ単に「歯磨きをすればよい」というわけではなく、「“徹底的に”取り除く」ということがポイントになります。
日々発生し続ける歯垢を歯磨きで取り除くことは、歯周病治療の基本です。しかし、自己流の磨き方では充分に歯垢を取り除けていないことがほとんどです。
歯周病治療では、まず磨き残しができやすい部分を確認したうえで患者さんに合った歯磨き方法を丁寧にお伝えし、毎日の歯磨きの質を高めていただきます。
また、適切な歯磨きの継続に加えて、歯科医院でスケーリングやルートプレーニングといった歯磨きでは取り除けない歯垢や歯石を取り除く処置も受けていただき、お口の中から歯垢や歯石を徹底的に取り除きます。
なお、歯周病の治療が完了したあとも、定期的に歯科医院でメインテナンスを受け、歯垢や歯石を取り除くようにすると、再発を防ぎやすくなります。
FLOW 歯周病治療の基本的な流れ
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STEP
01
歯周精密検査・レントゲン検査
歯周ポケットの深さや歯肉からの出血の有無、歯の動揺度などの歯周精密検査をするほか、レントゲン撮影を行ない、歯の周囲の骨の状態を確認します。
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STEP
02
歯周病診断
歯周精密検査とレントゲン検査の結果をもとに、歯周病の原因と進行度を診断し、患者さんに適した治療計画を立てます。
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STEP
03
ブラッシング指導
歯垢をしっかりと取り除くための歯磨き方法を指導します。患者さんのお口の状態に合わせて歯間ブラシやデンタルフロスなど活用方法などもお伝えします。
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STEP
04
歯石除去及び初期治療開始
歯周病の原因となる歯垢や歯石を徹底的に取り除くために、スケーリングやルートプレーニングを行ないます。
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STEP
05
再評価
再び歯周精密検査を行ない、初診時に行なった検査結果と比較して症状がどのくらい改善しているかを確認します。また、次にどのような治療を行なうべきかを診断します。
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STEP
06
外科治療(必要な場合)
スケーリングやルートプレーニングなどの基本治療だけでは症状が改善しない場合は、歯肉を切開して歯周ポケットの奥深くに付着した歯石や汚染された組織を取り除きます。
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STEP
07
再評価
歯周精密検査を行ない、外科治療を行なった部分の症状がどのくらい改善したかを確認します。この結果をもとにメインテナンスへ移行するか、さらに治療を続けるかを診断します。
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STEP
08
定期的なメインテナンス
歯周病は「治療が完了したらそれで終わり」というわけにはいきません。非常に再発しやすい病気なので、定期的にメインテナンスを受けていただき、お口の健康を維持していきます。
歯周病治療/歯周外科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・治療内容によっては自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・基本治療で改善しない場合に行なう歯周外科治療では、歯肉を切開するため、腫れや痛みをともなうことがあります。
- ・治療によって歯肉が引き締まってくるため、被せ物と歯肉の段差が目立つことがあります。
スケーリング/ルートプレーニングにともなう一般的なリスク・副作用
- ・基本的には保険での診療となりますが、治療内容によっては自費(保険適用外)となることもあり、保険診療よりも高額になります。
- ・ルートプレーニングは、歯肉の中に器具を入れるため通常の歯石除去よりも痛みを感じることがあります。
- ・歯のすき間に付着していた歯石が除去されることで、歯のすき間が目立つことがあります。
- ・処置後、歯肉から出血することがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- ・処置後1~2日、何もしなくても痛みが出ることがあります。また噛んだときや歯を磨くときも痛みが出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- ・処置後、しばらく知覚過敏の症状が出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- ・処置後、歯肉の退縮を引き起こすことがあります。