口臭が気になるけれど、原因が分からないというお悩みを抱えている方は少なくありません。
口臭はとてもデリケートな問題のため、人に相談しづらく、一人で悩んでしまいがちです。
また「口臭=歯の問題」と思われることが多い一方で、実際には歯以外の要因が関係しているケースも多くあります。
口臭の原因を正しく知ることで、必要以上に不安を抱かず、適切な対策や治療につなげることができます。
ここでは、口臭が起こる仕組みや主な原因、歯科で確認できるポイントについて分かりやすく解説します。
口臭の原因

口臭にはいくつかの原因があり、一つだけとは限りません。
生活習慣による一時的なものから、治療が必要なもの、心理的な要因が関係するケースまでさまざまです。
原因を正しく理解することが、適切な対策や不安の軽減につながります。
生理的口臭
生理的口臭は、誰にでも起こりうる口臭で、病気が原因ではないものを指します。
起床時や空腹時、緊張しているときなどは唾液の分泌量が一時的に減少し、お口の中の細菌が増えやすくなるため、口臭を感じやすくなります。
このタイプの口臭は、食事や水分補給、歯みがきによって自然に消えることが多く、必ずしも治療が必要なものではありません。
病的口臭
病的口臭とは、何らかの疾患が原因となって起こる口臭を指します。
歯周病や虫歯、舌苔など、お口の中のトラブルによって生じる場合と、消化器系の不調や全身疾患など、お口以外の原因が関係している場合があります。
このタイプの口臭は、セルフケアだけでは改善しにくく、原因を正確に見極めて治療を行うことが大切です。
飲食物によるもの
にんにくやニラ、アルコールなど、においの強い飲食物を摂取した後に起こる口臭です。
これらはお口の中だけでなく、体内で吸収された成分が呼気として排出されることでも臭いが生じます。
時間の経過とともに自然に消えることがほとんどですが、口腔内が乾燥していると臭いが残りやすくなることがあります
心理的なもの
実際には強い口臭が認められないにもかかわらず「口臭があるのではないか」と強く不安を感じてしまうケースもあります。
過去に指摘された経験や、人間関係でのストレス、不安感がきっかけになっている方が多く、原因が分からないことも多いです。
このような場合、まずは歯科医院でお口の状態を客観的に確認することが大切です。
原因がはっきりしない不安を抱え続けるよりも、専門家の視点で確認することで安心につながることがあります。
歯科医院で行う口臭の検査

口臭の原因を正確に把握するためには、自己判断ではなく、歯科医院での客観的な検査が重要になります。お口の中の状態を多角的に確認することで、口臭の背景にある問題を整理できます
口腔内のチェック
歯科医院では、まずお口の中を目で確認し、歯ぐきの色や腫れの有無、歯垢や歯石の付着状況、被せ物や詰め物の状態などをチェックします。
あわせて、歯ぐきの出血や炎症の有無、清掃状態の偏りなども確認し、口臭の原因となりやすいポイントを探ります。
この段階で、歯周病や清掃不良、補綴物の不具合など、口臭につながる要因がある程度見えてくることもあります。
歯周病検査で分かること
歯周病検査では、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの深さや、検査時の出血の有無を調べます。
歯周ポケットが深く、出血や炎症が見られる場合、歯周病が進行している可能性があり、口臭の大きな原因となっていることがあります。
歯周病は自覚症状が少ないまま進行することも多いため、口臭をきっかけに発見されるケースもあります
口臭の原因を見極めるための重要な検査です。
舌や唾液の状態の確認
舌の表面に付着する舌苔の量や状態、唾液の分泌量や粘り気なども確認します。
唾液にはお口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑える働きがあるため、分泌量が少ないと口臭が出やすくなります。
必要に応じて、舌苔のケア方法や、唾液分泌を促す生活習慣のアドバイスを行い、口臭との関係を総合的に評価します。
歯科で行う口臭の治療
口臭は自分では判断しにくく、受診のタイミングに迷う方もいらっしゃいますが、気になる症状が続く場合は、早めに歯科医院で確認することで、安心につながることがあります。
口臭治療では、においそのものを抑えるのではなく、原因となっている問題を一つずつ改善していくことが基本となります。
歯周病、虫歯の治療
口臭の原因となっている歯周病や虫歯がある場合は、まずその治療を行います。
歯周病治療では、歯周ポケット内の汚れや歯石を除去し、炎症を抑えることで口臭の改善を目指します。
虫歯が原因の場合も、感染源を取り除くことで臭いの発生を抑えることができます。
原因を根本から改善することが、口臭対策の基本になります。
クリーニングによる原因除去
歯科医院で行うクリーニングでは、歯ブラシでは取り切れない歯垢や歯石を除去します。
これにより、細菌が増えにくいお口の環境を整えることができます。
定期的なクリーニングは、口臭の改善だけでなく、再発予防や歯周病予防にもつながります。
舌苔の清掃
舌苔が多い場合は、舌の清掃方法について具体的な指導を行います。
舌ブラシの使い方や、力加減、清掃の頻度などを正しく理解することで、舌を傷つけずにケアできます。
自己流の舌磨きはトラブルの原因になることもあるため、正しい方法を知ることが大切です。
セルフケア方法の見直し
歯みがきの方法や、フロス、歯間ブラシなどの補助清掃用具の使い方を見直すことも重要です。
磨き残しが多い部分を把握し、日常のケアを改善することで、口臭の再発を防ぎやすくなります。
歯科医院では、一人ひとりのお口の状態に合わせたセルフケアのアドバイスを行います。
口臭が気になる時に歯科を受診する目安

いつ歯科を受診したらいいのかわからないといい方は、以下のようなタイミングで歯科を受診すると良いでしょう。
セルフケアで改善しない場合
歯みがきや市販の口臭ケア用品を使用しても改善しない場合は、歯科でのチェックをおすすめします。
セルフケアでは届かない部分に原因が隠れていることも多く、検査して初めて分かるケースもあります。
「しっかりケアしているのに気になる」という場合ほど、一度相談してみることが大切です。
周囲から指摘されたことがある場合
家族や周囲の方から口臭を指摘されたことがある場合も、早めに歯科医院で相談すると安心です。
自分では気づきにくい口臭は、第三者の指摘がきっかけになることも少なくありません。
原因をはっきりさせることで、不安を抱え続ける必要がなくなり、適切な対策につなげることができます。
自然な口臭に対しては気にしすぎないことも大事

全ての口臭が治療の対象になるわけではありません。
起床時や空腹時、緊張しているときなどに感じる口臭は、生理的なものであることが多く、誰にでも起こりうるものです。
周囲との距離が近い場面や、ふとした会話の中で気になりやすいものの、実際には強い口臭が認められないケースも少なくありません。
過度に気にしすぎることで、不安が大きくなってしまうこともあります。
歯科医院でお口の状態を確認し「特に問題はない」と分かるだけでも安心につながります。
必要なケアと、気にしすぎないことのバランスを取ることも、口臭と上手に向き合うための大切なポイントです。

- 口臭があるかどうか、自分では分かりにくいのですが、歯科で確認できますか?
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はい、歯科医院ではお口の中の状態や歯周病の有無、舌苔や唾液の状態などを確認し、口臭の原因になりやすいポイントを評価します。数値だけで判断するのではなく、原因を探ることを目的とした検査を行うため、本当に治療が必要かどうかを知る手がかりになります。
- 歯みがきをしっかりしているのに、口臭が気になるのはなぜですか?
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歯みがきをしていても、歯周ポケットの奥や歯石、舌苔、被せ物の隙間などはセルフケアだけでは取り切れないことがあります。また、唾液の分泌量や生活習慣が影響しているケースもあり、歯みがきだけでは改善しない口臭もあります。
- 口臭の検査は痛みがありますか?
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口臭の検査自体に強い痛みを伴うことはほとんどありません。歯周病検査では歯ぐきの状態を確認しますが、必要以上に負担がかからないよう配慮して行われます。不安がある場合は、事前に相談することも可能です。
- 口臭が心理的なものだった場合、歯科に行っても意味はありますか?
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はい、意味があります。歯科でお口の状態を客観的に確認することで、歯や歯周病が原因ではないことが分かり、安心につながるケースも多くあります。原因がはっきりしない不安を抱え続けるよりも、一度確認してもらうことが大切です。
- どのタイミングで歯科を受診するのがよいですか?
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歯みがきや市販の口臭ケア用品を使っても改善しない場合や、周囲から指摘されたことがある場合は、一度歯科での相談をおすすめします。
早めに原因を確認することで、軽い治療やケアの見直しだけで改善できるケースも多くあります。
まとめ:口臭の原因を見極めることが大切
口臭の悩みはとてもデリケートで、誰にも相談できず一人で抱えてしまう方も少なくありません。
しかし、口臭には必ず何らかの原因があり、歯科で対応できるケースもあります。
諦めていた方でも、検査を行うことで改善の糸口が見つかることがあります。
早めに相談することが、口臭改善への近道です。
気になる症状がある場合は、一人で悩まず、まずは歯科医院へご相談ください。

口臭が気になる方はお気軽にご相談ください。


